2019秋「寺田器」西武池袋本店にて展示即売ショー!【寺田克也×波佐見焼vol.4】

寺田器(てらだき)もサードシーズンを迎え、このブログでも記事に取り上げるのは今回が5本目となります。遅ればせながら、2019年10月30日より西武池袋本店にて開催中「寺田器 展示即売ショー!2019-秋」に行ってきましたので、記事を書いてみようと思います。

「寺田器 展示即売ショー!2019-秋」概要

寺田器2019秋_会場風景1

 

「寺田克也の器」ついにサードシーズン!

なんだかんだで既に3年目、サードシーズンに突入した「寺田器」。この秋冬、またまた新作がやってきますよ!今回は、ご要望の多かった「スタンダードなマグカップ」が登場。すっかり定番と化した「3寸・6寸皿セット」も新しい絵柄で作りました。

そして、新たな試みとして、iPad専用(?)のリュックとお揃いのサコッシュのセットをラインナップに加え、「器」としての拡がりに挑戦していきます。今回の「寺田器」は西武池袋本店3Fのイベントスペース。百貨店の婦人服売り場の一画で、展示&販売をいたします。

更に!『KATSUYA TERADA x reversal.dogi.design.works』のコラボアイテムも決定!西武池袋本店にて先行販売いたします。今回も、是非ともその目で目撃して頂ければ!どうぞおたのしみに!

寺田器 波佐見焼 展示即売ショー!2019-秋

10/30 [水]~11/12 [日] at. 西武池袋本店3F – 南B10 入場無料

[月〜土] 10:00AM~9:00PM

[日〜祝] 10:00AM~8:00PM

https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/

寺田克也さんのコメント

寺田器(テラダキ)をいっしょにやってるメチクロと、イントロの頃に話してたのは「テラダキ第1シーズンは波佐見焼きで陶器を作るけど、そこに拘らず器(ウツワ)と銘打てるものを作ることができる、ブランド自体を器って意味にしようぜ−」というモノだったんで、第3シーズンとなる今回は!遂にその言葉をひっぱりだして、なんとリュックを作りますよ!

オレが考えたのは、今メインのマイ仕事ツールであるiPadPro13インチを2枚ほど突っ込んで軽く出かけられるカバン、というもので、勿論iPadじゃないとダメってことじゃなくて、とにかく限りなく薄いリュックがいいんじゃないのか、って事だったわけです。13インチのノートブックもオッケーだ。

大容量のリュックが便利なのは間違いないけど、とかくヒトは荷物を増やしすぎる傾向があるので腰にも悪い。なので薄い、とても薄いリュックがエレガントな寺田器からのご提案なのではないかと、そう考えた次第でございます。

てなわけで鋭意制作中のリュック、いい感じに進んでおります。薄いぜ!早く詳細をみなさんにお披露目したいモノであります。さらにあそことあそこと寺田器初のコラボも発進!もろもろヨロシクです!

「寺田器(てらだき)」とは

この記事を読んでいる方には説明不要かもしれませんが念のため。

ざっくりいうと「寺田克也さんが手掛ける器(うつわ)シリーズ」とでも言えばよいのでしょうか、お皿、マグカップ、湯呑などの焼き物を中心とする商品ラインナップです。企画・販売はSF.inc(で合ってますか?)で、2017年から毎年展示販売を行っています。

この寺田器のコンセプトや、波佐見焼という表現方法をチョイスした理由などについては第一回の展示「寺田器・展示即売ショー! -2017-秋」にて深く語られていますので、より詳しく知りたい方は本ブログの過去の記事を御覧ください。

展示・販売内容

寺田器2019秋_会場風景2

今回の会場は、西武池袋本店3F。婦人服フロアに忽然と「寺田器」シリーズが登場します。

これまでは展示・イベントスペースにて開催されていましたが、今回は百貨店の販売スペースということもあって「作品展示」としての側面は控えめですね。

背負式寺田器13インチ(サコッシュ付き)

背負式寺田器って何のこっちゃ?ですが、先のコメントにもある通り、寺田克也さんが仕事で使っているiPad Pro13インチ専用の薄いリュックということのようです。

個別の写真は撮り忘れてしまいましたが、前述の写真の奥の方にあるリュックとサコッシュのセットがそれです。厚手の布でしっかりした作りでした。寺田克也さんはこれまでもサコッシュを販売していますが、今回のサコッシュは裏地もついていて頑丈そうな感じ。セットで27,000円(税別)と決して安くはないですが、リュックとしては手頃なお値段。予約限定販売となっています。

寺田器全部セット(2019年秋ver.)

寺田器全部セット

こちらは新作全部まとめセットです。(見れば分かりますが撮影は自宅です)

メインとなる6寸皿、3寸皿のほかにマグカップ、風呂敷、手ぬぐい、ステッカーセットが付いています。一式で18,000円(税別)。6寸皿、3寸皿セットの箱はサイン入り!いつもの女性の横顔ではなく、おじいちゃんの横顔というのは珍しいですね。

6寸皿、3寸皿セット

寺田器3寸・6寸皿セット

ファーストシーズンから継続して出ている商品ラインナップの新作。6寸皿は、ファーストシーズンは魅惑的、セカンドシーズンは甘めの雰囲気、そしてサードシーズンの今回は強めのお姉さんという感じ。好きです。3寸皿の方は民族衣装の女の子という感じでかわいいですね。

作画動画

寺田克也さんのTwitterアカウントに、皿の絵柄の作画タイムラプス動画がアップされています。

スタンダードなマグカップ

寺田器マグカップ

今回の新作は、右のマグカップです。左はセカンドシーズンにて登場したもの。こうして並べてみると分かりやすいのですが、過去のものより細長い形状で持ち手も大きめです。個人的には今回の形状の方が持ちやすくて好きです。

ステッカーセット、パッチ

ステッカーセットとパッチ

「全部セット」に付属のステッカーセット。鍋を被った女の子とおじいちゃんといういつものモチーフと、タコ、鳩、猫を加えた全5種類。バラ売りだと一点300~400円くらいです。それぞれ同じ絵柄のパッチも販売。私が購入したのは写真右の「猫」パッチ。(パッチは全部セットには入っていません)

いわしコーヒー寺田ブレンド

寺田器2019秋_会場風景3

京都の焙煎処 「いわしコーヒー」の寺田ブレンド(コーヒー豆)、全2種も会場販売されていました。飲めるラクガキ。違うか。

reversal×寺田克也コラボTシャツ・パッチ

寺田器2019秋_会場風景4

これは「寺田器」のシリーズとは別なのかもしれませんが、会場にはこんな展示も。アパレルブランドreversal(リバーサル)と寺田克也さんのコラボです。

KATSUYA TERADA x reversal.dogi.design.works

創業80年、日本屈指の武道衣製造メーカー「イサミ」をバックボーンに持ち、武道格闘技をベースにするスポーツアパレルブランド「リバーサル」と世界的な漫画家・イラストレーター寺田克也によるコラボレーションが実現。「達人」をテーマにしたイラストレーションがブラジリアン柔術パッチとTシャツに落とし込まれ、パッチは試合出場可能なレギュレーションでありながらアナログレコード/B5サイズで額装も可能という競技者とアートファンどちらにも嬉しいフュージョンスタイル。Tシャツはストリートで旬のバックプリントスタイルに落とし込まれたクールなデザイン。さらにPOP UP SHOP会場では寺田氏の今作品製作模様が観れるムービーも公開予定、全体的に全く見逃せない内容となっております。

寺田克也×reversalコラボパッチ

会場ではこのイラストのメイキング映像も見れました。Tシャツと、小さいサイズのパッチもありましたが、大きいやつを購入しました。

reversal公式サイト

ライブドローイング 11月9日(土)16:00

11月9日16時より、会場でライブドローイングイベントが行われました。多分50名超?でしょうか、店舗スペースから溢れそうなほどの来場者。今回のキャンバスは30号らしいですが、いつものライブドローイングよりは一回り小さめのサイズ感です。

ライブドローイング1

いつものように下書きなしですらすら描きはじめる寺田克也さん。使用している画材はいつものゼブラ紙用マッキーですね。

 

ライブドローイング2

ほどなくして、龍が完成。手前のはコウモリでしょうか。鳥も何羽か乗ってます。

 

ライブドローイング3

次に登場したのは女の子。目つき悪すぎてかわいい。手から花出してますね。

 

ライブドローイング4

そうこうしているうちに、2人目の女の子登場。肩にフクロウ乗せてますね。

 

ライブドローイング作品

2時間休まず描き込んで、完成図がこちら!

いつもよりキャンバスが小さめだったこともあり(全然大きいですけどね)、久しぶりにマッキーの細い方のペンで描いたという寺田さん。確かに今回のライブドローイングはいつもより描き込みが多かったように思います。

いつもライブドローイングをされる時は、画面の大きさと作業時間から逆算して密度を決めると寺田さんは仰っていますが、確かに、敢えて描き込みをしていない箇所があるように見えます。

描こうと思えばどこまでも描けてしまうと思うんですが、バランスを見て筆を止めるその「省略の美」的なところに、水墨画あたりから続く日本美術のエッセンスを感じたりもして。※個人の感想です。

 

記事は以上です。会期は11月12日まで。