「DRAWING PARTY」寺田克也×conixライブドローイング配信

drawing partyロゴ

さて、時系列があべこべになってしまいましたが、ちょっと時間を巻き戻して今回の記事は、5月2日のイベントです。

2月に寺田克也さんが個展「ハカリウリ寺田克也線画」を開いたmograg(モグラグ)ギャラリーの新企画、その名も「DRAWING PARTY」!!今後連続した企画になるようですが、第一弾として寺田克也さんと、イラストレーターのconix(コニックス)さんによるコラボライブドローイングの動画配信が行われました。

 

「DRAWING PARTY」概要

公式サイト(https://mograg.com/artist2005_drawingparty_01.html

『DRAWING PARTY』

2組のアーティストによるデジタルコラボ・ライブペインティング&トーク番組

第一回アーティスト: 寺田克也 × conix
実況:沖冲.(mograg gallery)

配信日:2020.05.02.sat
START /19:00 – 22:00頃
グッズ受注期間:2020.05.02.sat – 05.07.thu

コロナウイルス感染予防のための外出自粛のなか、mograg galleryから新たな企画が始動!

アーティスト2組によるコラボ・デジタルライブドローイングを配信!
ギャラリーで生の作品を直接観ることができないからこそ、逆にギャラリーでは普段観ることのできないアーティストの創作の模様を生配信でご覧いただけます。
しかも、作品制作はすべてコラボレーション&実況付き!

完成作品はジークレープリントのフルカラーポスターと、シルクスクリーンプリントの2色Tシャツとして、mograg WEB SHOPにて、配信終了後から期間限定で受注生産販売を行います。

おうちでリラックスしながら、モニタの中で交わされるアツいビジュアルコミュニケーションをお楽しみください!とにかくパーティを続けよう!!

 

タイトルロゴは寺田克也さん作。

ざっくりいうと、Youtubeライブでお二人がデジタルお絵かき配信するので、酒でも飲みながら見てね~、という企画のようです。

配信は19時開始予定でしたが、トラブルにより少し遅れての開始となりました。のべ3時間半以上にも及ぶライブドローイングとなりましたが、MCの沖沖さんを交えた御三方による、ゆる~い雑談のノリでした。

 

conixさんについて

conixさんについて軽くご紹介しますが、寺田さんが「かわいいの師匠」と呼ぶほど、かわいいガールズイラストレーションを描くお方です。2017~2018年にかけてコミックビームで漫画『青高チア部はかわいくない!』を連載していましたが、このビームの連載を通じて寺田さんと知り合ったそうです。

作風は、実物を観ていただければ一目で分かるんですが、とにかく絵がかわいい。ちょっとセクシーで、でもいやらしくなく、そしてお洒落…。画集のインタビューでは、手塚治虫さん、高橋留美子さん、モンキー・パンチさん(峰不二子)などの影響を受けていることを語っておられましたが、なるほど万人に愛されるフォルムという感じがします。
過去の個展や通販サイトなどでノベルティも色々販売されていて、ステッカーがとにかくカッコイイのでお勧めです。寺田さんもiPadに確か貼ってました。現物が手元にないのでお見せできないのが悔しいですが、マグカップも最高にイケていまして、私も職場で使ってます。照。

 

公式アカウント等

 

主な著作

画集:『girls. – conix Illustration Book』

漫画:『青高チア部はかわいくない!』

 

ドローイングの内容

まずはconixさんの下書きからスタート。iPadの描画アプリ「procreate」の画面をZOOMで共有したものが配信されました。寺田克也さんがprocreateを広めてから業界内でもこのアプリを使う人が増えたそうですね。

mogragギャラリーの4月の展示がCOVID-19の影響から無くなってしまい、皆さんでピザを食べていた時に「何かやりたいね」と話したのが今回の企画のきっかけなのだそう。
conixさんも先日の「ハカリウリ寺田克也線画」を観に来ていたそうで、その時に沖沖さんと知り合ったとのこと。因みに、conixというペンネームは、適当にとったTwitterアカウント名をそのままにしているとか。

 

そして寺田さんにバトンタッチ。procreateのデータを受け取り、同じファイルを上書きする感じですね。序盤、上図のような絵を描いたと思ったらさっと消してしまいました。さらりと下図のイラストを描き上げます。

 

庭先の夏ミカンでママレードを作ったとか、400冊の雑誌を捨てたとか、そんな雑談をしながら、いつものごとくさささ~っと線画完成。
寺田さん曰く「一発書きは大道芸みたいなもの」で、下書きして、切り貼りしながら構図を決めていくのが正しいと思いますよ、とのこと。いつも見ている絵はすらすら描き上げるので説得力が無いですが、仕事の絵などは下書きも勿論しているそうです。
因みに今回使用したブラシは「にじみペン」を太くしたもの、だそうな。

 

そしてconixさんの線画。
あっという間に描いてしまった寺田さんとは対照的に、ベストな線を探して何度も線を整えるconixさん。あの曲線美はこうやって作られてるんですね。「コーヒーこぼしてる感じ」から「ビール飲んでる感じ」になりました。conixガールはビールが似合うな…。

 

寺田さんが細部の線を調整したところで、サインを入れ、線画完成です。

 

からの、着色。

絵のタッチは全然違いますが、線の質感が似ているのと、色をつけることで一気に2つの絵が馴染むのが面白いです。ビールの色ということでオレンジをメインに着色し、完成!

 

この絵はTシャツとポスターとして受注生産で販売ということで、動画配信後5日間、予約注文受付となりました。この記事を書いている時点でとっくに受付終了していますね。スミマセン。

Tシャツは、広島にあるHARO WORKSHOPというシルクスクリーン印刷工房にて作られる模様。ポスターはジークレー印刷による高精細印刷となるようです。

mograg WEB SHOP

 

といったところで今回はこの辺で。常時200人近い視聴者の中、3時間半にも及ぶライブドローイングが完了しました。他にも色々なお話をされていましたが、その辺は配信を観た方だけの記憶の中に、ということで。

 

COVID-19によって世界中の人々がテレワークを余儀なくされましたが、負の側面ばかりではなく、このようにオンラインで取り組めることが沢山あるという発見があったという良い側面もあったのかもしれません。デジタルイラストレーションの先駆者的存在の寺田さんには、どんどん新しいことをやっていただきたいですね。(なんか偉そうですみません)なんかそんな感じで終わります。

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