「トーキョーロボガール」寺田克也個展、阿佐ヶ谷VOIDで開催

会期もそろそろ半分を過ぎたところですが、阿佐ヶ谷のギャラリー・VOIDで開催中の、寺田克也さんの個展「トーキョーロボガール」について紹介していきますよっと。

 

「トーキョーロボガール」概要

トーキョーロボガール

  • 会期:2021年12月2日(木)~12月19日(日)
  • 営業時間:13時~19時 ※月曜定休
  • 入場無料
  • 会場:VOID(ヴォイド)東京都杉並区阿佐谷北1-28-8 芙蓉コーポ102

 

展示の様子

阿佐ヶ谷VOID

場所は、これまでにも

で寺田克也さんと関わりのあったギャラリー・VOIDです。阿佐ヶ谷駅から徒歩5分くらい、近いです。

 

トーキョーロボガール展示風景

今回の展示はキャンバスに紙用マッキーで描かれた原画で、お馴染みのメカ×女の子のイラストのシリーズです。こちら入口のイラスト。女の子の台詞は「なにが?」、ちょっと不愛想な感じ。

 

トーキョーロボガール展示風景

じゃん。こちらは比較的大型の作品群。キャンバスにジェッソを塗った白い下地の上に、お馴染みの紙用マッキーで描かれた作品です。寺田さん曰く、もっと小さいぽつんとした絵を描こうとしたが、思ったより大きくなってしまったそうな。まっすぐこちらを見てくるような強いまなざしのロボガールです。

これはジェッソで塗っており背景を描き込んではいませんが、工業製品としてのキャンバスの綺麗さもあり、生の絵だと下地とジェッソの白の違いも見てわかるので、そんな違いも面白さとして残しているそうな。

 

トーキョーロボガール展示風景

小さめの、カラーのイラストもこんな感じでどどどっと並んでおりました。

後述するインスタライブの配信によると、リキテックスのアクリルガッシュプラス(アクリリックプラス)を使用。マットな質感なのでマッキーと親和性が高いのではと思い使用したのだとか。寺田さんは基本的にはペールトーンのグレーが好きということですが、時々ビビッドカラーを入れるそうです。大体グレーと1色混色しながら使うそうな。

微妙に鉛筆で陰影をつけているところなどもあり、今回は意識的に、表情を柔らかくするために顔のところだけ鉛筆を入れたりしているそうです。

 

トーキョーロボガール展示風景

会場はグッズ販売もしています。左にあるのはこの間出た寺田器の新作、蕎麦猪口と絵タイルですね。右にあるのは今回進出のアイテム、プラボード(定価1,000円)。下敷きのような素材で、両面にカラーイラストが入ってます。かっちょいい。写真には写ってないですがTシャツや手ぬぐいの販売も。

 

動画でみる会場の様子

会場の様子をちょっと撮影してみました。↓

ギャラリートーク「寺田克也×小田島等」

イラストレーターの小田島等さんと寺田克也さんのギャラリートークもインスタグラムで配信されていました。

12月19日までですが、以下のURLからアーカイブも観れます。

https://www.instagram.com/tv/CXBQVyzpPTm/?utm_source=ig_web_copy_link

 

個展タイトル

タイトルは毎回後付けが多く、何をどういう雰囲気でやろうかというのが先にあって、そこから間違えないようなタイトルを毎回つけているそうな。因みに余談ですが、「ロボットガール」というテーマについては、90年代、インターネット掲示板にアトムのような女の子のイラストを「ロボガ」と題してアップしたことがあるそうです。(噂に聞く「猿勝負」というやつかな…)

毎年ロサンゼルスでやっていた個展と同じスタイルで今回は開催したそうな。言い換えると、毎年のLAの個展が日本にやってきた!ということなのかもしれないですね。

 

マッキーで描くスタイル

デザイナーでありイラストレーターの河村要助さんが『イラストレーション』誌上コンペ「チョイス」の審査員だった時に応募したことがあるくらいファンだということで、その河村さんの作風が感覚として自由でいいなと思っていたそうな。今のマッキーの作風にも通じるものがあるようなないようなそんな雰囲気の話も。(アバウト)

 

その他にも興味深い話が色々と出ている面白いギャラリートークでした。会期は12月19日までなので、未見の方は急いでレッツゴーなさることをお勧めします。無料ですからね。