4年ぶり3度目の3バチ展「Dominatrix Heaven」、銀座ヴァニラ画廊で2022年4月29日より開催

2022年4月29日より銀座・ヴァニラ画廊にて開催の「Dominatrix Heaven」(ドミナトリクス・ヘブン)に行ってきましたのでその紹介をさせていただきますよっと。

 

「Dominatrix Heaven」~3バチ展Vol.3~展示概要

Dominatrix Heaven

「Dominatrix Heaven」~3バチ展Vol.3~

  • 作家:空山基、Rockin’Jelly Bean、寺田克也(敬称略)
  • 会期:2022年4月29日~5月22日
  • 会場:ヴァニラ画廊 〒104-0061 東京都中央区銀座八丁目10番7号 東成ビル地下2F
  • ※事前予約制(ヴァニラ画廊公式サイト
  • 展覧会は事前予約制のため、livepocketでの事前登録が必要です。オンラインチケット事前購入で800円、当日券は1,000円。

 

参加されているのは、空山基さん、Rockin’Jelly Beanさん、寺田克也さんの3名。この三人組で展示をするのは今回が3回目ですね。過去の展示の様子は、当ブログの過去記事をどうぞ。

▼1回目はこちら

2014年開催の3バチ展「PUSSYCAT!KILL!KILL!KILL!」@銀座・ヴァニラ画廊

▼2回目はこちら

3罰展再び。「Tokyo Sweet Gwendoline」2018年9月11日~30日@銀座・ヴァニラ画廊

展示について

これら3作家のファンの方なら説明不要かとも思いますが、3バチ展、というお題にもあるように、罰当たりなことを3人でやらかすことがテーマになっているようです。セクシーロボットピンナップガールで知られる空山さん、かわいいギャルの絵で知られるジェリービーンさん、そしてエロ漫画雑誌の表紙連載を持っていたこともある寺田さん、という、エロにかけては揺るがぬ実績を持つお三方です。

会場であるヴァニラ画廊は、アングラ系の攻めた作品展をよく開いているギャラリーで、この3バチ展も毎回こちらで開催されています。

ヴァニラ画廊の外観

ヴァニラ画廊の看板

 

展覧会は事前オンラインチケット予約制となっています。私は会期初日の4月29日に向かいました。15時頃でしたが、予約制ということもあってか混んでおらずゆったりと鑑賞できました。この日運悪くスマホの通信速度制限にかかっており、チケットが10分待っても読み込めないというアクシデントに見舞われたのですが、受付で名前を言うと入れました。よかったー。

 

展覧会タイトルは「Dominatrix Heaven」(ドミナトリクス・ヘブン)ということで、直訳すると「女王様天国」みたいなことなのですかね?(英語力皆無のため自信なし)

“Dominatrix”でGoogle画像検索してみると、ボンテージ姿のSM女王様的な画像がずらり。ヴァニラ画廊公式サイトの説明書きにも「グラマラスなヒロイン像と、ファビュラスなヴィラン像に挑みます」とありますが、最高の悪役としての女王様を描いてやろうぜッッ!みたいなことなのかもしれないですね。確かにお三方の作品には、ボンテージ姿っぽい女性像も。過去の2回の展示では、それぞれ題名の元となった作品があったので、今回も原作的なものがあるのかもしれません。

寺田克也さんの展示

寺田克也さんの絵

ということで寺田克也さんの絵!完全新作ですね。

会場は撮影禁止ですが、部分的に撮影可のものがあります。今回の展示に合わせて図録兼画集も発行されておりますが、上記のキャンバス絵は収録されていないため、現地で見逃さずに要チェックです。これと同じサイズの絵が色違いで4種展示されていました。

いつものロボットガールの作風かな~、ジェッソで塗りつぶした上から紙用マッキーで描いてる感じだな~、あれ、左上になんかあるな……。

この他にはデジタルペインティングのプリント(シリアルナンバー入り数量限定販売)の展示が多数ありました。会場で作品の購入も可能です。空山さんやジェリービーンさんの作品に比べると、寺田さんのプリント作品はサイズが小さ目なせいか、手頃なお値段のものが多い印象ですので、全点買占めがおすすめです。

そういえば寺田さんが描く女の子は普通の肌色をしてない絵が多いですね。それが単純なエロさではない独特の雰囲気作りに一役買っているのかも。などと思いました。

 

空山基さんの展示

空山基さんの絵

空山さんの展示は、他の2名に比べると大型のものが多いです。全部アナログで描いてるんですかね、すさまじいリアリティで神々しささえ感じます。上の写真だと画質を落としているのでわかりづらいですが、鎧の刻印を見ると、これはジャンヌダルクの絵だということが分かります。ジャンヌダルクは「オルレアンの乙女」とも呼ばれるそうです。(オルレアンはフランスの地名)この絵の下のところを見るとオルレアンという地名が、剣からしたたる鮮血で濡れている…何か意味深なものを感じます。聖人をこの展示のモチーフに選ぶという度胸が罰当たりですね。因みに、展示されている絵はコピーライト2018年になっているのですが画集に収録の絵を見ると2021年になっており。こういう細かいところも注意されているんですねえ。

他のお二方に比べても局部(界隈では「具」と呼ぶそうですが)なども隠さずに描写されていて、テープで目隠しされているものもありました。SM的な痛そうな絵もあってかなり刺激的です。

 

Rockin’Jelly Beanさんの展示

Rockin'JellyBeanさんの絵

こちらがRockin’Jelly Beanさんの展示。これはハーレイ・クインですかね。アメコミは詳しくないのですが、まぁかわいい。こういうギャルが嫌いな男っているんでしょうか。“Roller Boogie Night”というのはこの絵の作品タイトルなのかな。ジェリービーンさんの展示で特徴的だったのは、原画と着彩が並べて展示してあるところでした。原画より着彩の方が一回り大きいのがなんだか意外でしたが、鉛筆単色で描いた原画に、デジタルで彩色しているっぽいです。そのため、色違いのバリエーションがあったりするのも特徴的でした。他のお二方に比べるとアメリカンポップでハッピーな感じのお下品さがあってエロ&キュートという感じです。

 

画集『DOMINATRIX HEAVEN』

本展のタイトルを題した画集も販売されています。Amazonを見ると、6月7日発売となっていますが、会場では購入することが可能です。

画集『Dominatrix Heaven』

フルカラー72ページ。大きくて見ごたえがあります。会場ではサイン本も販売されているので、会期中に会場で購入されることをお勧めします。サイン本は千数十冊くらいあるそうなので、簡単には在庫切れしないと思うので焦らなくてもよさそうです。

Amazonの商品ページ『Dominatrix Heaven』

 

 

ということで3バチ展「Dominatrix Heaven」のレポートでした。5月22日までやっているので焦らずに行きましょう。因みに、作家インタビューも後日配信予定とのこと。

 

スペシャルトークセッション(作家インタビュー)

ヴァニラ画廊のInstagram公式アカウントで、スペシャルトークセッションが公開されました。

パート1

パート2

パート3

過去の記事

▼1回目はこちら

2014年開催の3バチ展「PUSSYCAT!KILL!KILL!KILL!」@銀座・ヴァニラ画廊

▼2回目はこちら

3罰展再び。「Tokyo Sweet Gwendoline」2018年9月11日~30日@銀座・ヴァニラ画廊