「レディ メイド メタル」メリーアートギャラリー(横浜山手)にて開催

さて行ってきました「レディメイドメタル」展

横浜市山手にあるギャラリー・メリーアートギャラリーにて開催された、グループ展です。

「レディ メイド メタル」概要

レディメイドメタル展覧会DM

MERRY ART × 山下昇平

レディ メイド メタル
空山基 / 山下昇平 / 寺田克也 / 横山宏 / MAX渡辺 / ツバキアンナ / 須川まきこ / 村田修 / 中川学 / 酉島伝法 / 町田七音 / 天野行雄 / 天野こうゆう / YOUCHAN / カシワイ

2019年11月2日(土)~11月24日(日)12時~20時※会期中月曜日休館日

『レディ メイド メタル』
レディはReadyとLadyであり、 メイドはMadeとMaidである。 メタルはいろんなMetal 音楽? サイボーグ?マシン? レディメイドReady Madeと言えば、
オーダーメイドの逆、既製品のことで、
あるいは美術だとデュシャンの便器(既製品)にサインして、
あり方を変えたというの「泉」なんていう素敵に頭をくすぐる作品があったりして、
フト振り返るとイラストレーションというレディメイドもまたそんなことも気にせずに世の中の頭をくすぐっていたり。うはぁ。 そいつにLadyとかMaidとか誤解を重ねて六階七階果ては十戒。
メタルを加えてさぁどうだ!

メリーアートギャラリー公式サイト

ReadyとLady、MadeとMaid、音楽・マシンを意味するMetalと、ダブルミーニングの単語をさらに組み合わせたある種「なんでもあり」的で、でもみんな一定の「アングラ感」を湛えた作品が集った展覧会、という印象です。

メリーアートギャラリー(Merry Art Gallery)について

会場は、横浜市山手にあるメリーアートギャラリー。元町・中華街駅から徒歩10分少々といった場所にある、コマーシャルギャラリーです。

この地域は幕末から1899年(明治32年)まで外国人居留地だったエリアのようで、教会や外国人墓地など当時の歴史を語る施設が密集していました。町を歩いているだけでちょっとした観光気分でしたが、神戸や長崎のように横浜も港町なんですよねえそういえば。

施設の外観はこんな感じ。右に曲がる道を左にちょっと階段を下りると到着です。

メリーアートギャラリー外観

入り口はクラウンをモチーフにした?怪しげな看板がお出迎え。「日本愉快芸術館」というフレーズがアングラ感プンプンです。

メリーアートギャラリー入り口看板

展示内容

レディメイドメタル展示風景

会場に一歩入って驚き。細長い木造の物置小屋?(失礼)のような内観ですが、左右に作品がずらりと並んで非日常的な光景。畳敷きで、靴を脱いで上がるスタイルです。

展示内容は平面が中心ですが、立体造形もあり。作品は販売もされています。入り口にはエイリアンで有名なH.R.ギーガーの絵や、丸尾末広さんなどの画集も置いていました。

会場奥には、DMのメインビジュアルにも使われた空山基さんの展示スペース。大型の絵はやっぱり迫力がありますね。レディメイドメタル空山基さんの展示

 

寺田克也さんの作品「no title」

レディメイドメタル寺田克也さんの展示

寺田克也さんの作品はこちら。これは6月に恵比寿で開催されたACV第8回企画展「Black and White」でも出展されたアナログ絵「no title」の加筆版ですね。赤い糸が描き足されているほか、細かい部分に白のハイライトを追加するなどの調整がされています。

前回の会場はホワイトキューブ的というのか、美術館の展示室のように白くて清潔感のある空間だったので絵がはっきりと見やすかったのですが、今回は日本の古い木造家屋のような木目の壁と相まって、作品が壁からぼわっと浮き出ているような印象となっているのが面白いです。

どっちが良いとかではなく、展示スペースによって作品の見え感が変わるってことですね。そういう空間との相性を考えて加筆されたのかな…などと想像するのも面白いかもです。

 

以上、だらだらと書きましたがここで筆を置かせていただきます。

会期は11月24日まで。入場無料。H.R.ギーガーや丸尾末広というワードにピンとくる人なら行って損はないと思います。