今回の記事は、久しぶりのリアル展示!です。
新型コロナウイルスの脅威が未だ去りきらぬ中、withコロナとしての生活様式も随分と浸透してきたのではないでしょうか。多くの美術館が休館となっていたのも徐々に再開してきて、アートファンとしては有り難いところです。
幻獣神話展について
幻獣神話展は、怪獣絵師として有名な開田裕治さんを中心とした、作家さんたちの合同展です。寺田克也さんが参加されるのは多分第4回目…?ですね。会場は以前と同じく、銀座・有楽町の東京交通会館。1965年開業の老舗ビルです。ビル上部の回転レストランが特徴的ですね。
寺田克也さんが参加していた過去の幻獣神話展については以下の記事も御覧ください。
>「幻獣神話展V」怪獣絵師・開田裕治が企画する豪華作家陣グループ展
「幻獣神話展VII」展示概要
幻獣神話展VII
2020年8月6日(木)〜8月15日(土)
【展示作家】
アオガチョウ / 青木俊直 / 浅沼テイジ / 麻宮騎亜 / 市川友章 / イトウケイイチロウ / 伊原源造 / イマムラセイヤ / 植田明志 / 宇田川誉仁 / オダカマサキ / 加藤裕隆 / 開田裕治 / かざあな / 加藤単駆郎 / 金子誠 / カミジョウヒロ / 可夜 / 菊地拓史 / きたがわ翔 / 木村龍 / 蜘蛛のおじさん / 弘司 / 寒河江智果 / 三条獅子有忠 / 清水イズ / 錠マヱ / スクリーミング・マッド・ジョージ / ソノヤマ・タカスケ / 空山基 / daikichi / タカヤマトシアキ / 竹内しんぜん / 槻城ゆう子 / Deino(前田幸太郎)/ demil.pibot / 寺田克也 / 永野のりこ / 西川伸司 / 衣 -hatori- / 花上貴之 / 林美登利 / haruhi / バロン吉元 / 百武 朋 / 前田ヒロユキ / マツダケン / 松村しのぶ / 美樹本晴彦 / 緑川美帆 / 村田らむ / 守亜 / 山田雨月 / 山田剛毅(ギルマンハウス) / 山脇隆 / 吉田ひろゆき / 米山啓介 / るるい宴(青木淳+鷹木骰子)
【About】
渋谷を征服したUMAたちは、いつのころから銀座に定着しています。そしてそこに集まる人、人、人。 今回まで、UMAのカオスと化した会場はずっとその攻撃の力に支配されっぱなし。 UMAたちはどんどんその力を強め、形を変えて人々に魅力を誘います。人々はその魅力に取りつかれ…
今回7回目を迎える「幻獣神話展」、今回は初参加の作家も多く迎え入れ多様性に富む幻獣が入り乱れることでしょう。 厳しい時節ではございますが、幻獣たちが疫病を撃退してくれることを期待しつつ…対策万全でみなさまのご来場をお待ちしております。【主催】
スパンアートギャラリー
【企画】
開田裕治、開田あや、スパンアートギャラリー
展示内容
一部ですが、会場風景はこんな感じ。(撮影可)
平面だけでなく、立体作品も。展示作品自体の販売も行なっているのですが、売約済みのものも結構ありますね。所せましと並んでます。
寺田克也さんの展示作品
今回の作品はこちら!no titleです。
先日オンライン開催された個展の作品同様、白地に鉛筆(シャーペンかな)で描かれた作品ですね。木製パネルにアクリル絵の具で全面を白くに塗ってるみたいです。
モチーフは、ドラゴンと少年?少女?ユニセックスな感じですね。この間の個展では少年と怪物という組み合わせだったので、今回の作品も少年な感じはします。
それにしてもドラゴンの輪郭(頭頂部)を大胆にも描かず、少年も首から下はふわっと消えていくようなまとめ方、凄いです。素人から見れば未完成とも思えるくらいですが、描き込みの濃淡バランスがいつもながら絶妙。
ドラゴンは左右で目の大きさや角の形が違ったり、上顎と下顎が外れているかのような表現が白い牙と相まってとても力強い感じです。部屋に飾りたい。
因みに、後述する図録に収録された寺田さんの絵は黒色の鉛筆で書かれているだけなのですが、実際に展示されている絵は黄色や青色など、部分的にうっすらと色鉛筆(と思われる)で線が入っていて、それがまた綺麗な感じです。
図録
会場には各作家さんの作品集などが置かれた物販コーナーもあり、展示作品をまとめた図録も販売されていました。図録には缶バッチ付き!
来場者の様子ですが、私が見た8/10祝日の夕方頃は空いていて、密にもならずゆるゆると鑑賞できました。展示期間は明日15日までですが、近くにお立ちよりの際は是非チェックしてみては。