「ゲイリーザキャット」京都トランスポップギャラリーで寺田克也個展

久しぶりの記事更新です。今回は開催から一週間が経過しましたが、個展「ゲイリーザキャット」見に京都まで行ってきました。春の京都、ええどすなあ。

「ゲイリーザキャット」概要


「ゲイリーザキャット」寺田克也個展

開催日程:2021年3月20日(土)〜4月18日(日)※月火定休
営業時間:12:00〜18:00
会場:トランスポップギャラリー
〒606-8203 京都府京都市左京区田中関田町22-75
トランスポップギャラリー公式サイト

初回の土日(3月20日、21日)だけは予約制だったようですが、それ以降は予約なしで入れます。

トランスポップギャラリーについて

京都・出町柳にあるギャラリーです。ジャンル的にはポップアートっていうんですかね。正しい説明ではないかもしれませんが、キャラクターがいたり、どちらかと言えば漫画的なアートを中心に扱っているギャラリーのようです。寺田克也さんとの関係でいうと、2年前の2019年には「寺田克也のおじいちゃん展」、また合同展「Spring  pop12/春画展2」にも参加しておられました。

「寺田爺-寺田克也のおじいちゃん展」が京都トランスポップギャラリーで開催

「Spring  pop12/春画展2」展示内容まとめ

場所は出町柳駅から徒歩数分。鴨川沿いというロケーションです。

 

展示風景

キャンバス画



大小のキャンバスにイラスト。大2点、小11点。大きい方のキャンバスの題字を見ると「ゲイリーザキャット VOL1」とあるのですが、どうもVOL2もやるかもっていうことらしいです。ギャラリーの方曰く、2年後くらいにやれたらいいねって話を寺田さんとされているそうです。(あくまで希望、くらいの感じ)

カラープリント


こちらはいつものデジタルイラストレーションをプリントしたもののようです。26点かな?今回の展示で特徴的なのは、ゲイリーがめっちゃ喋るってことです。「なわけないか」が口癖っぽい。イラストの中にフキダシをつけるのは寺田さんが前からよくやる手法でしたが、これだけ語ってるのは珍しいですね。

スケッチ、グッズ販売


以前の個展のようにスケッチブックに描いたスケッチの切り売りもあり、またリソグラフ4色刷作品集、カラープリント販売も。その他にも木の板や紙皿?へのドローイングも展示しています。

ちなみにリソグラフというのは理想科学工業が出している印刷機なのですが、4色刷というのがCMYKの4色分、つまり4回分、同じ紙に色刷りをするいうことだそうで、4色のインクの位置がずれないように微調整を繰り返すのがめちゃ大変らしいです。

しかも今回の作品集だと、両面印刷になっているので4色×2回分で計8回、ずれないように印刷せねばならぬそうで半分くらいの紙を捨てたそうな。そうやって聞くと3000円はかなりリーズナブルな感じがしますね。

今回の新作では、ゲイリーザキャットのグラスTシャツ(白、グレー)、そして毛並みを再現しているかのような刺繍入りトートバッグとキャップ。キャップめちゃかわいいですね。グラスとキャップ、作品集買いました。作品集は限定100部で、サイン入り活版カード付。

 

ゲイリーザキャットで購入したもの

 

 

印刷中のイラスト
ギャラリーの奥のスペースには現在進行形でカラープリントを刷ってるものが置いてたので見せてもらいました。手前の金色っぽい透明のシートが版で、これを使って刷るそうな。印刷機は海外から取り寄せた古いものらしくかなりゴツいです。すごい。

ARでの展示

今回はコロナ禍を意識したこともあるのか、ARで原画を見られる試みもやってるみたいです。スマホのカメラを使って、好きなところに絵を飾って鑑賞できる的なやつ。以下の寺田さんのアカウント参照。

ゲイリーについて

「猫のゲイリー」とでも訳したらよいのか、今回のタイトルにもなっている、一つ目猫のゲイリーくん(?)。数年前くらいからよく寺田さんがInstagramなどに上げていた気がします。初出は多分2019年6月24日のInstagramの投稿かな…?この時点から既に“Gary the cat”のロゴまでできてる。

ズボン穿いてるから多分男の子。コーヒーをよく飲んでます。誕生日が上述の2019年6月であってれば、今時点で1歳と9ヶ月くらいですね。人間に例えると20歳そこらの成猫といったところでしょうか。タバコ吸っても問題ない年齢ですね。

寺田さんがよく描いている、頭になんか被ってる女の子のシリーズ:ホットポットガールズ(私は勝手に鍋少女と呼んでるんですが)や、おじいちゃんシリーズに次ぐ新たなアイコンとなったのではないでしょうか。いや、もっとなんでも描いてますけど、キャラクターとしてね。具体的には決まってないみたいですが、今後VOL 2の展示もあるかもということでゲイリーの活躍に期待ですね。

動画


 

番外編

今回は舞台が京都ということで、トランスポップギャラリー以外にも寺田さんゆかりの地を探訪してみました。

「240(ニコヨン)」


二条駅近くにあるカレー屋さん
寺田さんのTwitterで紹介されてました。写真は、本日のカレー3種全部乗せ!スパイスカレーめちゃうま。

240 (ニコヨン) – 二条/インドカレー [食べログ]

「イワシコーヒー」


トランスポップギャラリーの会場にも置いてましたが「寺田ブレンド」のコラボをされたコーヒー屋さんです。昨年から店舗をこちらに移されたようですが、店頭で寺田ブレンドは置いていないようでしたのでそれ目当ての方は要注意。通販か、個展会場でお買い求めできます。

イワシコーヒー公式サイト

「京都国際マンガミュージアム」

2013年に寺田さんが「寺田克也ココ10年展」を開いた会場です。漫画家さんの石膏手型が展示されているコーナーがあるのですが、寺田さんの手型も展示されています。ミュージアムカフェの壁にサインも。

京都国際マンガミュージアム公式サイト

「高台寺」

高台寺では2018年にバロン吉元さんと寺田さんが共同で「バッテラ」展を開いており、襖絵を描いていました。

「バロン吉元/寺田克也 バッテラ」展@高台寺【展覧会レビュー】

そしてこのバッテラ展、ちょうど今台湾で巡回展が開催中。4月4日まで。

 

ちょっと長くなってしまいましたが、以上です。京都近郊の方もそうでない方も、ぜひ行ってみましょうトランスポップギャラリー。