「えんぴつ」青山のギャラリーで寺田克也個展を観た。【会期:2018/4/30~5/12】

ウェルカムボード

初日から行ってきました、個展。早速その内容をレポートします。

個展の概要

外観

(写真は、ギャラリーのガラス窓に描かれたドローイング)

今回の会場は、青山にあるギャラリーハウスMAYA。1987年にオープンした、イラストレーション展示をメインとするギャラリーのようです。

寺田克也さんは2015年にも個展を開いており、MAYAでは2回目の開催となります。MAYAには展示スペースが2箇所あるのですが、今回は1スペースのみでの展示です。

寺田克也デジタル+アナログEXHIBITION 「えんぴつ」

会期:2018年4月30日(月)〜5月12日(土)11:30am-7:00pm(会期中無休/土,日曜は5:00pmまで)
会場:ギャラリーハウスMAYA(〒107-0061 東京都港区北青山2-10−26)
http://www.gallery-h-maya.com/terra2018/

 

レビュー

開場直後の様子

私は個展初日、開場時刻の11時半ちょうどに到着できました。あまり早く着いても近隣の迷惑になりかねないですからね…。その時点で、ギャラリー前に待機している人が10数名。客層は男性が大半。

作品購入希望の方向けに、ギャラリー入り口に名簿が置いてあり、名前を書いた順番に絵の購入ができるというシステム。美術館とは違いギャラリーなので絵の販売がメインになる訳ですね。名簿の人数は、私が名前を書いた時点で13番目くらいでした。皆さん、早くからスタンバイしてますね…!

そのまま開場となり、ギャラリストから展示内容や購入ルールについて簡単な説明がありました。展示の搬入が一部遅れているとのことでしたが、予定通り展示されているものから購入を受け付けるとのことでした。(搬入は13時頃?には無事に行われたようです)

ここで寺田克也さんのinstagramを見てみましょう。

April 30 – May 12 My solo show at GalleyHouse Maya Aoyama / Tokyo

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潔い。

 

展示内容

個展タイトルが「えんぴつ」というだけあり、寺田克也さんの鉛筆でのドローイングをメインにしたラインナップでした。鉛筆といってもアナログだけではなく、デジタルでの線画(鉛筆風のブラシということですかね)による作品も展示されています。

大型の絵はありませんが、新作多め。小説の挿絵などで過去に仕事で使われた絵の原画らしきものもあり、テンション上がります。

会場内撮影・SNS等へのアップOKということでしたので、一部だけ写真を掲載します。(混雑していたので写真を綺麗に撮れませんでしたが、ご勘弁ください)

展示作品1

今回のメインと言えるでしょう、パネルにジェッソを塗り、上から鉛筆で描かれたドローイング。計10点。寺田克也さんのInstagramにも各作品が投稿されています。脱力するような、かわいいイラストが多いです。写真を見れば分かりますが、早々に売約済シールが貼られていました。

 

展示作品2

こちらはデジタルの鉛筆画(多分)。小説の表紙や画集に収録されていた絵のコラージュなど。シンプルな絵も良いですが、これもかっこいい。迷いましたが、私は左下の『フランケンシュタイン』表紙イラストを買っちゃいました。

この辺の作品も既にいくつか売約済になっているかと思いますが、プリント作品なので、オーダーに応じて新たに刷れるんじゃないかなと思います。購入希望の方はギャラリーに問い合わせてみてください。(保証は致しかねます)

 

展示作品3

こちらの一角は、鉛筆(アナログ)でのドローイング。クロッキーブックのページに描かれた絵をそのまま額装している感じですね。(裏に紙を貼っているようですが)デビルマンなど、仕事絵も展示されていました。(全部仕事絵?ちょっとわかりません)

 

ZINE

こちらも新作、ZINE(ジン)です。10枚一組で、綴じずに封筒に入れられています。一部2,500円と、他に比べてかなり手頃な値段なので、あっという間に売り切れちゃいそうですね。

ZINEに馴染みのない方もいるかと思いますので簡単に説明すると「手作りの小冊子」という感じです。コミケなどで流通しているような「同人誌」よりも、イメージとしてはもっとラフな作りのお洒落な紙の束という感じ。イラストレーターやデザイナーが個展や即売会で売ってるイメージ。(個人の見解です)

 

ライブ・デジタルドローイング(5/5)

5月5日(土)に、30名限定でライブドローイングイベントがあるそうです。

私は残念ながら予約し損ねちゃいまして見に行けませんが、多分トークを交えながらドローイングが見られる感じになるのではないでしょうか。今からだとキャンセル待ちになるようですが、ワンチャン狙ってみるのもアリかもです。

ギャラリーMAYAのサイト

DM

 

2018/5/11追記

当日の様子

デジタルライブドローイングの様子を、参加された人がTwitterやInstagramに投稿している様子を指をくわえて見ているだけの私でしたが、どういう感じだったのか、それらを見ていて分かったことだけ書き残しておこうと思います。

会場はMAYA2。「えんぴつ」の展示が行われていたスペースではなく、別館ですね。

2時間程度、寺田克也さんが30名の参加者の質問に答えながら、iPadで女の子のイラストを描いていたようです。お題は「セミエビ」らしいですが、寺田さんはセミエビがどんなものなのかわからず、想像で描いたそうです。女の子の頭に何かを乗せるの、寺田さんの十八番のモチーフですね。

いつも想像でものを描いているせいか、大友克洋さんから「本当にお前はぽさだけだ」と言われたそうな。「~っぽさ」だけで絵を描くイラストレーター。だからこそ寺田さんの絵は見ていて楽しいのかな、と思います。

ライブドローイングの絵

画像はBotchy-Botchy (ぼちぼち)さんのInstagramより引用