『COZIKI』創刊。古事記をテーマにした壱岐限定販売の新雑誌

発売から10日も過ぎてしまいましたが、先日9月20日に販売された雑誌『COZIKI』についてご紹介します。

壱岐島限定販売の雑誌『COZIKI』

 

『COZIKI』の概要

古事記ルネサンスな漫画カルチャー誌

『COZIKI』
雑誌「COZIKI」は、日本最古の歴史書「古事記」に描かれるや登場人物をモチーフに、漫画、写真、イラスト、小説、詩など様々な分野のアーティストが参加し、壱岐を舞台に現代の”新たな神話”を創作する雑誌です。雑誌「COZIKI」は実際に手に取れる紙の雑誌のみ、しかも壱岐限定販売※です。
※但し期間限定イベントなどで発売する場合もあります。
刊行:年2回
判型:B5
頁数:164頁
価格:本体1,200円+税
公式サイト

「古事記ルネサンス」ってキャッチーな言葉ですね。要は『古事記』に書かれた日本の神話世界を再生(文芸復興)する、ということでしょうか。

発行にあたっては、クラウドファンディングで資金調達もやっていたみたいです。

 

壱岐島限定の販売

こちらは長崎県・壱岐島でしか販売しないそうです。電子書籍の販売もなし。

先日も「壱岐島で、絵と向き合う。寺田克也の“Life Drawing”」の記事で取り上げましたが、壱岐島は『古事記』の国生み神話に登場する島。

時代に逆行するようですが、直接この島に来ることで、空気を感じ、物語や作品を経験してほしいという意図が込められているそうな。確かになんでもネットで手に入るこの時代、却って「体験」の価値が高まっている面はあります。

※編集長の稲田浩さんがクラウドファンディングサイトで想いを語っておられます。

日本屈指のクリエイターと『RiCE』編集長が、「古事記」をテーマにした本気の漫画カルチャー誌を創刊!

 

参加作家

  • 天野喜孝
  • 寺田克也
  • 藤沢とおる
  • 藤代冥砂
  • 下田昌克
  • 河村康輔
  • 鳥飼茜
  • 大橋裕之
  • 服部昇大
  • 菅原敏
  • 嶌村吉祥丸
  • ソウダルア
  • マッチロ
  • 戸矢学
  • 手塚るみ子
  • 手塚治虫

 

個人的な注目ポイント

寺田克也ライブドローイングin壱岐(インタビュー記事)

先日、壱岐島でライブドローイングを行った寺田克也さん。その動画はYoutubeに公開されていますが、今回の『COZIKI』発刊に合わせたタイミングだったようです。

壱岐島で、絵と向き合う。寺田克也の“Life Drawing”

ライブドローイングの絵の写真や、動画には載っていないインタビューも本誌には掲載されています。インタビューの内容は写真込みで9ページ分。壱岐島への想いや、絵を描く時の考えなど、きちんとまとめられています。

雑誌『COZIKI』寺田克也インタビュー記事

 

個人的に興味深かったのは、ライブドローイングで描くモチーフに関するお話。

(絵に対する解釈について)
答えはつまんないので。正解はオレも知らないし。基本、根っこは漫画家なんで、ああいう絵を描いている時は漫画を描いているっていうイメージがちょっとあるんです。キャラクター性を立てる。日本の漫画っていうのはキャラクターが動いてナンボなんで。だから牛にしても、女の子にしても、龍にしても、人はキャラクターを見ることで、ストーリーを感じてくれるので。そういう形は利用していると思います。

寺田克也さんはイラストレーターとしての仕事が山ほどあるので、そちらの印象に引っ張られがちなのですが、寺田さんが「自分は漫画家」と仰っている理由がこのインタビューで理解できた気がします。

 

河村康輔×手塚治虫 コラージュ作品

手塚治虫さんの名作漫画『火の鳥』を素材として、河村康輔さんがコラージュを作成。これが表紙となっているほか、Tシャツなどのグッズにも展開されています。かっけー。

 

マッチロ『オロチさんとタロー』

個人的にかなりツボだったのがこちらの漫画。

ヤマタノオロチ退治の神話で知られる、スサノオノミコトを題材にしたひと夏の思い出的な漫画です。独特のタッチで、インパクトのあるヤマタノオロチとスサノオの描写がサイコー。映画化してほしい。

マッチロさんについては詳しく存じ上げませんが、macchiroというペンネームでも活動しておられた気がします。というのも、何年か前(2013年?)にバズっていた、アンパンマンのパロディ漫画『ツブアンマン』の作者なんですよね。この漫画、めちゃ面白いです。

マッチロさんのtumblr「ツブアンマン」

※上記URLだとtumblrにログインして「セーフモード」を解除しないと見れないようです。他の色んなwebメディアに転載されているので、「マッチロ ツブアンマン」等で検索すれば読めるかと思います。

あとネットで読めるものでは「BIBLIOMANIA」も、マッチロさんの作画がとてつもない表現力で、圧倒されてのけ反ること間違いなし!なのでオススメです。

余談ですが、マッチロさんが「一番影響を受けた」と仰っているのが寺田克也さん。マッチロさんのfacebookで、寺田さんと食事している様子が投稿されていました。

 

上記紹介した記事以外にも注目の記事はありますが、まぁ実物をぜひご覧ください。

 

『COZIKI』の購入場所

前述の通り、通販や電子書籍販売をやらないのでかなり入手困難な雑誌です。

島外では、10月3日までは東京都新宿のTSUTAYA BOOK APARTMENTに特設ブースが出店しており、こちらでのみ購入が可能です。私は初日に行ったので問題なく買えましたが、既に数回売り切れてしまって再入荷を繰り返している模様。

確実にゲットしたい方は店舗に取り置きをお願いするといいかもしれません。

会場ではロゴをあしらったキャップ、タンブラーの販売や、Tシャツの販売も。参加作家の作品もいくつか販売されていました。

新宿TSUTAYA BOOK APARTMENTの『COZIKI』特設ブース

 

因みにこの店舗はクッションに寝そべってゴロゴロしながら本を読んだり、コーヒーを飲みながらテーブルで仕事をしたりできるスポットなので、そういう面でもオススメですよ。

因みに、発売初日の20日には会場でPRイベントが開かれ、モデル・女優の内田理央ちゃんが『COZIKI』のPRをしていたそうです。み、見たかった…!

内田理央 壱岐でしか読めない藤沢とおる氏の「GTO」スピンオフ「GTU」に大興奮!漫画の思い出も熱く披露

 

都外にお住まいの方で、壱岐島に行くのも難しいよ、という方も山ほどいると思いますが、これはもう買える地域に住んでる人にお使いを頼むくらいしかないですねえ…。転売ヤーの餌食にならないことを祈ります。

 

今回の記事は以上です。

寺田克也さんによる、壱岐島のライブドローイング動画については以下の記事をご参照ください。

壱岐島で、絵と向き合う。寺田克也の“Life Drawing”