日本酒「花巴 樽丸“手漉き和紙ラベル”寺田克也画」発売

寺田克也さんが日本酒のラベルを描きました。

奈良県の酒蔵・美吉野醸造株式会社の日本酒ブランド「花巴」(はなともえ)の新商品!です。

花巴 樽丸“手漉き和紙ラベル”寺田克也画

花巴 樽丸“手漉き和紙ラベル”寺田克也 画

と、いうことで早速オンラインストアで購入しました。1本あたり税込み3,850円!決して安くはないですね。(写真左の猪口は個別に取り寄せたもので、新商品ではないのであしからず)見ての通り、和紙のラベルで、イラストを寺田克也さんが描いてます。

樽丸(たるまる)」というのは、樽の材料となる板を、運搬用に竹で丸く束ねたものを指すそうです。奈良県吉野地方に伝わる伝統的な樽の製造技法のひとつ、ということだそうな。「吉野の樽丸製作技術」として国の重要無形民俗文化財にも登録されているらしい。

こうした伝統的な人と自然との営みに敬意を払って、恵比寿にある日本酒バー・GEM by motoの店主であり、日本酒ソムリエの千葉麻里絵さんと寺田克也さん、そして美吉野醸造さんがコラボして生まれたお酒ということですね。公式サイトの説明は以下の通り。

ものは変化する 〜景色みたいな酒〜
蔵のある奈良県吉野郡は歴史的に林業の盛んな地域。日本酒造りにおいて樽や桶を作る産地として江戸時代に発展しました。
樽丸( たるまる) とは、江戸時代の名醸地である灘から江戸に日本酒が樽廻船で運ばれる際の、吉野杉で作られた樽の側板を丸く束ねたもの。 当時、日本酒を入れた樽は10 日くらいかかり江戸に運ばれていました。
当時から今まで営みとして続いている奇跡、そしてその杉の香りは季節によって、樽に入れる日本酒によってうつろいでいきます。日本酒の普遍的な本質とは「どうしようもないところにも合わせていこうよ生きていく中で」を受け入れた自然と歴史、ひとへの感謝なのではないでしょうか?日本酒と林業、農業がこれからも共に歩んでいけますよう願いを込めて。

公式オンラインストアの説明文より引用

 

樽丸“山廃”

花巴樽丸“山廃”

まずはこちらが「山廃」。やまはい、と読むのかな。雲の中を龍が漂っているようなイラストです。

飲んだ感じは、シンプルで飲みやすい。ほかの2本もそうなのですが、樽丸というだけあって、樽の杉の香りがとても芳醇で、ウイスキーのような印象さえあります。私はそんなにお酒に詳しくないのですが、これは日本酒の米っぽい味が苦手な人でも飲みやすいのでは。

 

樽丸“水酛”

花巴樽丸“水酛”

続いて「水酛」。みずもと、と読むようです。

そびえる山の頂に龍がとぐろを巻いているイラストがかっちょいいです。こちらは山廃とは違って、かなり甘さを感じる味わいです。しっかりと味がある。フルーティーな酒ってこういうことをいうのかな。

 

樽丸“水酛×水酛”

花巴樽丸“水酛×水酛”

最後は「水酛×水酛」。お花と龍のイラストがかわいいですね。さっきの「水酛」よりもさらに甘みというかうまみというか、味がついていて個性的な感じです。公式サイトでは「「旨味爆弾」のようなのけぞる美味しさ」と説明があるのですが、爆弾と形容するのがうなずけるような、はっきりとしたジュースのような(大げさですが)味がありました。

 

利き猪口

花巴利き猪口

因みに、せっかくなので今回は「花巴」のロゴ入り利き猪口(ききちょこ)も購入して、これで飲み比べに挑戦してみた。ミーハーなので。

 

花巴利き猪口の蛇の目模様

こんな感じで猪口の内側に青い輪っか(蛇の目模様)が書いてあるんですね。この青い部分で透明度を、白い部分でお酒の色を確認できるそうな。利き猪口にもプロ仕様の「本利き猪口」と、簡易版「呑み利き猪口」とあるようで、その簡易版の方です。

 

雑誌『RiCE』日本酒特集

雑誌『RiCE』

2021年11月4日に発売となったライスプレス発行のフードカルチャー雑誌『RiCE』にて、日本酒特集が組まれているのですが、そこで今回のコラボ日本酒についても紹介されています。コラボに至った経緯や、日本酒作りのこだわりといった内容に触れることができます。Webでも記事の一部が読めます。

 

その他のコラボ商品

「樽丸」シリーズについての紹介は以上となりますが、因みに…寺田克也さんは過去にもお酒のコラボ商品を出してまして、日本酒だと以下の2つのラベルも描いてますのでついでにご紹介。

寺田克也オリジナルラベル「三春駒 純米吟醸720」

寺田克也オリジナルラベル「三春駒 純米吟醸720」

2016年に福島ガイナックスで開催された「寺田克也ココ12年展」で発売された100本限定のお酒「三春駒」(みはるこま)とか。

 

喜久盛酒造「浮かぶ」カップ酒・寺田克也デザイン

喜久盛酒造「浮かぶ」カップ酒

喜久盛酒造「浮かぶ」カップ酒とか。渋谷にあった酒屋さんエチゼンヤとのコラボで、これも2016年頃に発売になったものです。私もあまり詳しくないのですが、新宿御苑にある会員制バー「浮かぶ」の周年記念で作られたもののようです。

あと、ライブハウス「ロフト」とコラボしたクラフトビールとか。寺田さんって、紙媒体だけでなく結構お酒のラベルも描いてるんですよね。ラベルと瓶の保管ってどうするのが正解なのかよくわからないんですが、だれか教えてください。

 

公式通販サイト

ということで記事はここまで。花巴「樽丸」シリーズが購入できる通販サイトは、千葉さんのFacebookにまとまっていましたのでそちらをご参照ください。

因みに、美吉野醸造の公式オンラインストアでは日本酒はもちろんのこと、私が買った利き猪口や、花巴のロゴ入りの枡(ます)盃(さかずき)も購入可能です。せっかく日本酒を取り寄せるのだから、酒器にもこだわってみるもよいかもしれませんよ。

美吉野醸造の公式オンラインストはこちら。