「Spring pop12/春画展2」展示内容まとめ

春画展フライヤー

四月も後半に差し掛かり、桜も見頃を過ぎてすっかり春らしい気候になりました。

今回記事にするのは、京都のトランスポップギャラリーにて開催中「Spring pop12/春画展」。「春」という字ですが、春の季節だから春らしい絵を展示している…という訳ではありません。

詳しくは後述しますが、春画とは簡単にいうと「江戸時代頃のエロ絵」のこと。本展覧会はそんな春画をテーマにした合同展のようです。

残念ながら私は現地まで観に行けないのですが、SNSに載っている情報をまとめてみました。

 

展覧会の概要

12名のイラストレーターによる「春画」をテーマにした合同展。

「Spring pop12/春画展2」
会期:
4/5~4/29
参加作家:青木俊直 小田島等 かせきさいだぁ 雲田はるこ 逆柱いみり JUNOSON 白根ゆたんぽ 真珠子 寺田克也 友沢ミミヨ やまだないと 山本直樹
会場:トランスポップギャラリー
〒606-8203 京都市左京区田中関田町22-75
京阪電鉄出町柳駅から東へ徒歩2分

https://twitter.com/naito_stylo/status/981726360119918594

ギャラリーのサイトにはあまり情報がありませんが、作家の「やまだないと」さんが中心となって企画されたもののようですね。

春画とは

「はるが」ではなく「しゅんが」と読みます。

厳密な定義は存じませんが、主には江戸時代の浮世絵のうち、性風俗を題材にしたものを指すようです。葛飾北斎のような高名な絵師も春画を描いていたようで、当時の庶民たちの中では広く普及していた「エロ本」のようですね。

展示作品

「春画展」と題するからには、有名な春画へのオマージュだったり、現代の作家によるエロを題材にしたアート作品が展示されているのだと思います。(現地に行っていないので、推測だけ…)

展示の中心になっているのは、やまだないとさんのようですが、Twitterに展覧会の様子をアップされていたので、以下引用させていただきます。このツイートに連なるツイートを追っていくと、参加作家みなさんの作品が一部見られます。

寺田克也さんの出品作

このブログは寺田克也さんのファンサイトなので、寺田さんの作品を引用します。この作品はいつか画集に収録されて出版されるのか…?ここでしか見られないような感じですね。

 

寺田克也さんのInstagramでも、一部が見られます。

これだけでも、エロティックな雰囲気が伝わってきますね…。

 

寺田克也さんと春画

伝統的な春画ではありませんが、エロをテーマにした絵は寺田克也さんもよく描いておられます。

『カバー・ガールズ』

過去に寺田克也さんは、成人向け漫画雑誌『激漫』の表紙イラストを担当していました。このジャンルは疎いのであまり分かっていませんが、『快楽天』の表紙を村田蓮爾さんや鳴子ハナハルさんが担当したような話ですよね。
この表紙イラストを中心にまとめた画集『カバー・ガールズ』は大判のフルカラーで、見応えがあります。2000年発行とかなり前のものなので、入手しづらいかもしれません。

 

 

『エロ×メカ 』

寺田克也さんの春画!と言えば、この画集は外せません。2014年1月発行で、比較的最近の書籍となります。

メカとエロがテーマの画集ですが、エロ多めかもしれません。通常版のほかに初回限定版が発行されており、特別付録としてなんとコンドームが画集に付いています。寺田克也さんのイラストをパッケージにあしらったコンドーム、これ量販してくれませんかね…。(小声)

 

『PUSSYCAT! KILL! KILL! KILL! 』

寺田克也さんは2014年にも、エロティックな作品を中心とした展覧会を行ったことがあります。それは画家の空山基さんやRockin’Jelly Bean(ロッキンジェリービーン)さんとの三人展で、銀座にある「ヴァニラ画廊」にて開催されました。

『空山基×Rockin’Jelly Bean×寺田克也「Pussycat! Kill! Kill! kill!」~3バチ展~』

その展示内容をまとめた図録的な画集『PUSSYCAT! KILL! KILL! KILL!』では、エロティック・バイオレンスな作品が多数見られます。寺田さんのみならず、空山さん、ジェリービーンさんの絵も見られるので、超エキサイティングな一冊となっております。

ヴァニラ画廊はこのようなアングラな題材をよく扱っている画廊なので、そういうジャンルに興味のある方にはとてもお勧めです。

 


 

記事は以上です!

「Spring pop12/春画展2」の会期は4月29日まで。作品の性質上、会場は撮影禁止のようですし、寺田克也さんのここでしか見られない絵という意味では、とても貴重な機会です。

高台寺のバッテラ展もまだ開催中なので、京都にぶらりと足を運んで、両方御覧になることをお勧めします。