『風都探偵』3巻を読んだ感想~仮面ライダーW正統続編漫画~

風都探偵3巻

2018年6月29日発売の『風都探偵』3巻を読みました。

 

概要

本作は、2009年~2010年にかけて放映されていた「仮面ライダーW」の「正式続編」として『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて連載されている漫画です。ざっくりいうと、実際に「W」の撮影に関わっていたスタッフが監修しているコミカライズで、ドーパント(怪人)デザインに関わっておられた寺田克也さんが、引き続き漫画版でもデザインに関わっているところがポイントです。

あらすじ

『風都探偵』全体の概要は、前回の記事「『風都探偵』仮面ライダーWの正統続編漫画!」でまとめているので宜しければ御覧ください。

 

3巻のみどころ

木ノ本嶺浩さんのインタビュー

帯には、仮面ライダーアクセル・照井竜役で出演されていた木ノ本嶺浩(きのもと・みねひろ)さんの推薦文。巻末には、木ノ本さんへのインタビュー記事が17ページ分と、ファンには堪らない内容になっています。

 

アルコールドーパントのデザイン画

風都探偵3巻特別付録

1,2巻に引き続き、寺田克也さんによるドーパントデザインのラフ画が掲載されています。詳しくは実物を読んでいただきたいですが、チラ見せ。

実写版ではスーツ造形やCGで再現するのが困難なデザインも、漫画版なら実現できてしまうのがポイント。やはり、そこを意識してデザインされているんでしょうね。

これがカラーだったら最高なんですが、そもそも漫画も白黒ですし、カラー設定自体が存在しないのかな…。

今回登場したアルコール・ドーパントは、寺田克也イズムを感じます。直線が少なくて、ぶよぶよした肉感。液体の中に浮かぶ目玉のSF感。体中にパッチワークのように付いた金属部品。半透明な表現は、TV版に登場したバイラス・ドーパントにも通じるところがありますかね。

バイラスドーパントのラフ

こちらのデザイン画は『仮面ライダー公式読本”W”』より。

 

大人のための仮面ライダー

「仮面ライダー」シリーズが、ちびっ子だけでなく、大人のファンから支持を受けているのは言うまでもないですが、地上波で流れるストーリーはどうしても「子供目線」を無視できないでしょう。

日曜朝の仮面ライダーを見ていると「(良くも悪くも)子供向けだなぁ」と感じたものですが、その点この漫画は大人が読んで楽しめるストーリー展開になっていると思います。

因みに3巻では美女が串刺しになったり、全裸で殺されるシーンなんかも出ているので、子供に読ませる時は要注意です。というか、ぜひ読ませてあげてください。細かいストーリー展開を理解できずとも、きっと漫画の面白さはわかってくれるでしょうから。(謎の上から目線)

 

今回の記事は以上となります!続きが出るのが楽しみです。